悩み解決、高齢者が入院するのは、個室と大部屋のどちらが良い?
病院に入院すると、考えるのが個室と大部屋のどちらを選ぶか。お金や空きが無いなどの理由で選べないケースもあると思いますが、それぞれの良しあしを知っておきましょう。
特に、介護が必要な高齢者のケースで考えてみますね。
高齢者の入院は大部屋がおすすめ
実際に高齢の両親が入院して分かったこと及び両親の意見もふまえて書いてみます。
まず、個室にはお金がかかるということが第一。大部屋に比べて5倍から10倍程度のお金がかかります。最上級レベルになると・・・恐ろしい金額がかかるのでそこは抜きに。
純粋に、病気のを治すことや心のメンタルを考えると、余程のことがない限り、大部屋をお勧めいたします。もちろん、個室ならではの良さはたくさん。
個室のメリット
- プライバシーが守られる
- 周囲の患者に気を遣わなくて良い
- 大部屋だと、うるさい人・しょっちゅう、ナースコールをする人などがいる可能性あり
- ぐっすりと眠れる
- 家族や友人がお見舞いに来やすい
- トイレ付きだとトイレに行きやすい
といった多くのメリットがあります。そのため、単純なメリットだけならば、一見、個室の方が良さそうに感じます。
ただですね。1日や2日ならまだしも、長めの入院であれば、大部屋をお勧めします。
入院は、大部屋をお勧めする理由
個室って・・・さびしいんですよ。病院の個室は密閉力も高く、静かです。それゆえに、孤独で寂しさが募ると思います。
実際の大部屋はカーテンで仕切ってありますし、本など私物も持ち込めます。多くの病院では、一人一台、テレビもついていますよ。
高齢の場合、入院も1日・2日ではなく、1週間とか1カ月と長くなりがち。そうなるとお見舞い客も減りますし、プライバシーがあってもすることがなくて飽きてしまうケースの方が多いでしょう。看護師さんが来るときしか人と接しないことになります。
その点、大部屋は良くも悪くもにぎやか。入院している患者の数だけ看護師さんも来てくれます。急ぎの用でなければ、その時に、手がすいたらお願いしますと用事も頼みやすい。
他にも入院患者さんがいますから、友達もできやすい。しかも病気という共通の話題がありますから、コミュニケーションが苦手の人でも友達を作りやすいはず。
デメリットの一つ、うるさい・夜眠れないというのも案外と気にならないもの。なぜなら、入院中は、基本的に暇なので、寝るのがお仕事の一つ。そのため、昼間・夜間と寝る時間はたっぷりあります。寝不足をこらえて何かをしなければいけないことは少ないのです。
それよりも、気がまぎる、看護師・先生の出入りが多いことによる安心感の方が大きいですよ。
そして、もしも、同部屋の人がうるさすぎて眠れない・困る時は、看護師さんに相談しましょう。
実際、入院生活が長くて寂しいせいか独り言を延々としゃべっている人や隣の人に話しかけている人はいます。それぐらいならまだしも看護師さんや先生の悪口や家族の悪口を大声でしゃべっている人などと同室になってしまうとこれは困りもの。そんな時は、看護師さんに相談して部屋を変えて貰えるように丁寧にお願いしてください。
ただ、どうしても、多少の我慢は必要です。その我慢や不自由さが早く家に帰りたい気持ちに繋がり、リハビリを頑張ることになります。入院ですから、快適すぎてもダメな気がしますしね。