水を飲む

喉が痛くて、つばも水も飲めないならば、無理して飲まないこと(リアル体験談)

喉が痛く、つばを飲むのもつらくなったら、問答無用。即、耳鼻咽喉科に駆け込んでください。

私自身、急性扁桃炎になった時の体験談をお伝えします。今回の記事が、介護する・される双方の人に役立てれば幸いです。

つばが飲めないほどの痛みは、扁桃炎の可能性が高い

やっかいなのは、風邪の初期症状に似ていること。喉の痛み以外は、ひどくないので、油断していると危ない。

キーポイントは、「つばを飲む時、痛いかどうか」です。なんでもない時は、自然にしているつばを飲むアクション。咽頭炎、急性扁桃炎といった喉の症状の場合、つばを飲むのも痛いという非常につらい症状になることがあります。

そして、喉の腫れから、高熱・頭痛・だるさなども出てきて、風邪を引いたかなと思いがち。でも、急性扁桃炎の怖さは、そんなものではありません。何度も言います。「つばが飲めないくらい、痛い」時は、耳鼻咽喉科に行ってください。

しゃべれなければ、ノートとペンを持っていき、筆談しましょう。耳鼻科の先生方は、扁桃炎や咽頭炎に慣れているので、すぐに分かってくださいます。

急性扁桃炎による嚥下痛で、ライフが削り取られる。

これが、危ないのは、食事・水を取れないから。風邪を引いて、つらくても、水を飲むことはできるはず。食事も多少はとれるでしょう。

しかし、急性扁桃炎の症状は、嚥下痛(物を飲む時の痛み)が生じて、水も食事も取れなくなります。

するとどうなるか、想像できますよね。

1. 水を飲めない⇒脱水症状を引き起こす
2. 食事を取れない⇒栄養失調になる
3. つばを飲めない⇒眠れない。口や喉が乾き、症状が悪化する

と生命維持に必要な機能を失っていくのです。そのため、症状が強い場合は、入院しての点滴や手術で対応することになります。
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扁桃炎には、抗生物質が良く効く

そして、原因と症状さえ分かってしまえば、OK。抗生剤の内服や点滴を中心にした治療で、治っていくと思います。

●抗生剤内服:抗生剤・鎮痛剤などを内服して治療します。痛みが強かったり発熱がある場合は、座薬を使用します。溶連菌感染の場合は、症状がとれてからも数日内服を続けないと細菌が完全に消えないことがあります。

●抗生剤点滴:炎症がひどい場合は抗生剤点滴をします。可能であれば朝夕1日2回行った方が効果があります。食事が摂れない場合は水分も点滴で補給します。

●扁桃周囲膿瘍切開:炎症がひどいと扁桃腺の奥へ膿が溜まってしまいます。その場合は、針で刺して膿を抜いたり、切って膿を出します。

●扁桃摘出術:扁桃炎を繰り返す場合は、炎症が治まっているときに、扁桃を摘出し、再発を防ぎます。

ふかさわ耳鼻咽喉科医院:急性扁桃炎の治療について

私が、急性扁桃炎にかかった時は、抗生剤の内服と注射により、2日間で、症状が改善していきました。その前に、2日日ほど、市販の頭痛薬(イブ)と喉の腫れを抑える薬で頑張ってしまったのが、いけなかったのです。一時的に症状を抑えている間に、どんどん体力が失われていきました。

さて、それでは、病院に行く前提で、いくつか学んだ対処方法をお伝えします。

喉が痛くて飲めない「つば」はどうすればいい

これ、本当につらい。しかも、普段以上に、つばがどんどん出てきて、口から溢れてしまいます。本来は、つばを飲む方が、喉の湿り気や殺菌の関係上、いいはず。でも、あまりに、喉が痛くて、つばを飲めない時は、無理せず、飲まなくてもいいです。

そばに、小さめのゴミ箱をおいておき、そこに吐き出しましょう。洗面器・コップ・丼でもいいです。そこに、ビニール袋・テイッシュの順にしいておき、つばがたまれば、吐き出してください。ビニール袋やポリ袋を敷いておくと、後で捨てやすいため、おすすめいたします。

テイッシュを噛むのも良い方法です。常に、テイッシュを噛んでおき、そこにつばを吸い取ってもらうのです。

扁桃炎・喉が痛い時の食事や水分は、どうすればいい

症状が、重くなれば、点滴。そこまで至らない場合は、どうすればいいのでしょうか。ここが、悩ましい。ググっても、「喉が痛い時に良い食事」メニューがずらり出てきます。そんなの食べられねえとつらい方にアドバイスしたいのが、「無理をしない」。

痛みを我慢して、食べると、そのうち、水を飲むのも嫌になります。そうならないために、嚥下痛で、食べられないのは、仕方ないと自分及び周囲に理解してもらうこと。

水と薬を優先

さて、それでは、優先順位です。

1. 薬を飲む:耳鼻咽喉科でもらった抗生物質と痛み止めをしっかり飲むこと。薬が大きくて飲みにくければ、半分や1/4に割ってもいいです。とにかくこれを飲みましょう。
2. 水を飲む:脱水症状にならないように、少しで良いので水を飲んでください。自宅療養の場合は、水こそ命です。他のものを飲んでダメージをくらう位なら、水です。

さて、ここからは、ちょっと症状が軽く、水以外の栄養を取りたい場合のおすすめです。

1. はちみつ湯:はちみつをお湯に溶かして飲んでください。お湯の温度は低めにしてください。とにかくこれが一番。
2. 重湯:ご飯を少量、おかゆにした上澄み。いけそうだったらおかゆも食べてください。
3. 牛乳:薬を飲む前、お腹に少しでも何か入れた方が良い。その時に、牛乳を飲むのも一案。冷たすぎるとつらいので、温度調節大事です。
4. ゼリーやヨーグルト:この辺を食べられるようになれば、もう安心です。
5. お粥・煮込んだうどん・柔麺:もう、普通の風邪と同じレベルです。

周りのご家族にもお願いです。心配だからといって、無理に食べさせると症状が悪化しかねません。食べられない場合、「病院に行く⇒薬を飲む⇒水を飲む」。この3つを最低ミッションと考えてください。この3つを行えば、少々、食べなくても耐えられます、嚥下痛の痛みは、相当なレベルですからね!



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