要介護認定の調査

要介護・要支援認定の調査当日が来た!そのポイント・心構え

要介護認定を申請すると認定調査員が調査に来てくれます。介護度が高い程、介護保険のサービスを利用できるので、できるだけ高く認定してもらいたいのが人情。そこで、要介護認定調査時のポイントをご紹介しておきます。

要介護認定調査のポイント・心構え

要介護認定調査員は、介護支援専門員などの資格を持った方が、市町村などの委託を受けて行います。つまり、介護を実地に経験している専門家だということがポイント。

要介護認定調査員側の考え

まず、調査にあたる要介護認定調査員そして自治体の考えを知っておきましょう。

自治体としては限りある予算を有効に使いたい。そのため、本当に必要な方に介護保険サービスを利用してもらい、介護サービスを利用しなくても自力で生活できる方は遠慮してもらいたいと考えています。

要介護認定調査員も、その意向を受けて調査します。

実際の調査は、認定調査票に沿って質問をしていきますので、調査を受ける側も把握しておいた方がいいでしょう。

★認定調査票の掲載サイト:健康長寿ネット

そうなると、こちら側もカンタン。要介護認定調査員に誠実に向き合うことが第一。

認定の調査

要介護認定調査員面談でのポイント・コツ

1.介護する家族が同席して、日頃の状況を話す

認知症の場合、たまたま、要介護認定調査員が来られた時に絶好調でしっかりと受け答えする時があります。すると、調査の結果は問題なしになってしまうかも。

さらに、足が悪い・手が悪い方でも、「介護なしで歩けます・トイレにもお風呂にも入れます」と見栄を張ることがあるんです。

介護の専門家

それでは、介護する側が後で介護サービスを使えずに困ってしまいますね。

2.事前準備を書面でする。日頃の症状や家族の状況

そこで、要介護認定調査員が訪問する時には、家族の方が同席し日頃の状況・症状や介護する上での困ったことや不安を話してください。できれば、日記やカンタンな書面にして調査員さんに渡してしまいましょう。書面は、長すぎると読みにくいので、長くても3ページ位で。

そこには、介護判定を受ける人の状況だけでなく、家族の状況もメモしておくこと。家族構成や職業・勤務体系などがあると、物理的に介護しやすい・し難いを判定しやすくなります。

書面で用意しておかないと、当日の短い時間では伝え忘れが必ず生じてしまいます。言いたいこと・聞きたいことを伝えるために事前準備をしておいてください。

こんなところをまとめておくと、要介護認定調査員にとっても助かります。

  • 要介護認定を受けるに至った理由や経緯
  • 病状や症状
  • 過去の病歴(主治医や通院している病院)
  • 介護する上で困っているところや気になるところ
  • 性格や趣味
  • 家族の状況

3.調査員には、ウソをつかない

当たり前ですが大事なポイント。要介護度を高く認定してもらえるように、何も出来ない・歩けない・動けないとウソをついてはいけません。

ネットで検索しても、何もできないと答えた方が得という情報が出てきたりします。これはダメ!

検索結果

病状をオーバーにすると、認定調査票の質問をする上で、バレてしまうこともあります。また、本人や家族は歩けないと言っているのに、主治医の意見書に歩行や日常生活に問題なしと記載されていればどうでしょうか。全ての内容がウソと判断されて認定してもらえないケースもあるでしょう。認定調査員の存在意義もなくなり、彼らの立場も危うくします。

そのため、ウソをつかず誠実に話すこと。

私の場合も、書面を用意しておき、状況を誠実に伝えたところ、要介護度4と認定していただきました。

4.家族からは本人の性格や趣味も伝える

病状は、誰しもきちんと話すでしょうし、主治医も意見書で書いてくれます。家族ならではのポイントが本人の性格。

  • 夜早く寝て朝早く起きるので、家族と生活リズムが合わない
  • 頑固で入れ歯や補聴器を使いたがらない
  • 心配性でひっきりなしに家族を呼ぶ
  • 好き嫌いが多く食事の用意が大変
  • 庭いじり・ガーデニングが好き

私の両親の場合、耳が悪いにも関わらず、補聴器は絶対嫌だと使いたがりません。そのため、離れたところにいると会話が出来ず、電話も難しい。

そういった介護を実際にする上で困る事例も伝えておくこと。

主治医に話して了解を得ておく

次に大事なのが主治医とのコミュニケーション。要介護認定には主治医の意見書が必須。それならば、きちんと、いつごろ、認定の手続きをするのか。調査はいつごろなのかを話しておきましょう。入院・通院に限らず、困っていること・不安に思っていることを日頃から主治医と話し合っておくことで、正確な意見書を出してくれますよ。

医者の意見書

主治医との話も嘘をつかずに誠実に行うこと。



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