せっかちになる心理

年を取るとせっかちになり用事をすぐに伝えたがる理由

年を取ると、せっかちになると聞きます。実際、待つことが出来ずに、すぐに子供や配偶者を呼ぶ高齢者は良くいることでしょう。

私も親が急いで呼ぶので、慌てて駆けつけて「何か用?」と尋ねると、そんなに急ぎではなかったり、さっきも聞いたというようなことがしばしばでした。

介護する側としては、いちいち、仕事を中断しなければならず、効率が悪くなります。何事かと駈けつけて大した用事ではないことが重なるとストレスも溜まりますしね。そこで、待つことができずに、せっかちになったり、同じ事を何度も聞く背景にある心理を考えてみました。

年を取るとせっかちになる

待ち合わせに早く向かう、用件を早く片付けたがるのには原因があります。

  • 何をするにも時間がかかる
  • 迷惑をかけたくない
  • 忘れたら大変
  • 記憶力が落ちている
  • 覚えておけるか不安

若い頃と同じような行動はできないということを高齢者も自覚しています。そして、子供や友人・親戚・介護する人達に迷惑をかけたくないという気持ちを持っている方がほとんど。そのため、待ち合わせに遅れる・忘れて迷惑をかけたくないという気持ちから「早めの行動」を心がけるようになります。

これが、親しくない相手なら、自分の心理や気持ちをきちんと説明するのかもしれませんね。しかし、親兄弟や子供の関係だと言わずでも分かるだろう・分かってほしいの気持ちから、言葉を省きがちになってしまいます。すると溝が出来てしまうこともあって悪循環。

介護する側が一歩譲って、親の気持ちを理解できるようになると、お互いのストレスを減らすことができると思います。

さらに、用事をすぐに伝えたくなるのも「忘れたら大変」「覚えておくことができない」という気持ちから。親いわく関西弁で「いらち」やからと良く言います。申し訳ないなという気持ちと早く伝えなければという気持ちとの板挟みになっているようです。

やらなければいけないこと・伝えるべきことを思いついたのに、忘れてしまったら大変ですね。そこで、つい、思いついた途端に子供や配偶者を呼んでしまうのです。四六時中、呼ばれる側としてはたまったものではありません。

書いておく

解決方法は、思いついたことをメモしてもらう。普段から安心感を与えて、少々、忘れても大したことではないと適当さを身に着けてもらう位でしょうか。

特に、思いついた事・用事を書くことができるようであれば、買いておけるようにしておく方法がおすすめです。



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